映画「ライフ・イズ・ビューティフル」感想
ブログのスタートとしてどの作品から書こうかと考えた結果が「ライフ・イズ・ビューティフル」になりました。
私は当然ですが戦争は大嫌いで、
戦争で人が死ぬことを感動話にするのはあまり好きではない
ので、戦争系の映画はあまり見ません。
しかしながら、アカデミー賞7部門にノミネートされたこの作品の素晴らしさは今でも私の心に残り、人生のお手本にもなっているのです。
先にこの映画の良さを3点挙げると
- 約2時間で綺麗にまとめられている
- 前半と後半のギャップが凄まじい
- 父の息子への愛と信念
となります。
映画が始まってしばらくは、グイドというユダヤ系イタリア人の男が恋をして結婚して息子が出来てと、幸せな家庭を築いていくのですが、途中から第二次世界大戦に巻き込まれていきます。
そしてグイドと家族はユダヤ人の強制収容所に送られて、えげつない迫害を受け耐え忍ぶ生活を送ります。
グイドの息子への愛と信念
詳細は語らないので伝わりにくいかもしれませんが、
グイドは強制収容所での絶望的な状況下であっても息子の幸せを第一に考えて行動します。
死と隣り合わせでありながら、
息子にだけは楽しく希望を持って生きてもらいたい
というグイドの行動力と精神力は常人のものではありません。
そもそもグイドは平凡な一般人であり特別な力なんてありません。それでも息子にとっては最後まで
陽気で面白いお父さん
であり続けたのです。
グイドは、映画前半のようにおどけて陽気に振る舞いながら息子には恐怖を感じさせることなく、自身に向けられた絶対的な死へと立ち向かいます。そして何も知らずに楽しく父を見送る息子。
これは涙腺はじけ飛びますよね。
エンディングも悲しいけどグイドが掴み取った希望を感じる良い終わり方でした。
グイドのような父親になりたい
人生は美しい。そう感じている人、グイドのように信念を貫いて死ねる人ってこの世界にどれだけいるのでしょうか。
世の中様々な事情があって、不幸だと感じている家庭がたくさんあるのだと思います。
しかし、グイドのように
子供に自分が不幸だと感じさせないこと
が出来れば裕福で恵まれた環境ではなくても幸せな家庭を築けます。
私も自分の子供にグイド程とはいかなくても希望を与える努力をしたい。と、改めて思いました。
「ライフ・イズ・ビューティフル」はそんな映画です。